2015年8月20日木曜日

フルハルターでM400 緑縞を購入しました。


買ってしまいました。
ペリカン、スーベレーンのM400緑縞。

ずっとずっと憧れていた万年筆の一つ。
数年前初めて万年筆を手にした時から、ずっと金ペン堂でスーベレーンを買うのが夢でした。

残念ながらバイト主婦の身ではお高い万年筆を何本も買うことはできないので、
最近は良い万年筆を数本少しづつ集めて使いたいな、と考えています。

ただ、これまで何度かスーベレーンを試し書きする機会があったのですが、
どれも筆記時に引っかかりのようなものを感じて、いつも憧れが先行してがっかりしていた記憶があります。

でもやっぱりほしい…と悩みつつ、今回自分の誕生日にあわせて購入を決意。
先述の筆記時の引っ掛かりは、調整済のものならば多少解消されるのではないかと期待を寄せて。
それも、夢の金ペン堂ではなくフルハルターで。

金ペン堂はスーベレーンに憧れた当初に初心者の情報収集で見ていた某ブログで読んで万年筆と職人の技!カッコイイ!みたいな勢いで憧れていました。

それから数年経ってスーベレーンを購入するにあたって改めて調べてみると、
今現在で私の願いが叶うのは金ペン堂ではなくフルハルターなんじゃないかと思い始めました。

職人さんに調整してもらったスーベレーンを職人さんから買いたい

というのが、手仕事、職人仕事に憧れる私の願いだったわけです。
金ペン堂ではその願いを叶えるのは、今はちょっとむずかしそうなので…今回はフルハルターで購入することにしました。

フルハルターのある大井町は、私の母校かつバイト先のある大学から比較的近いので、気楽に行くことができました。それでも高価な品を買いに行く事にドキドキしつつ。
お店は思っていたよりずっと小さく、でもシックで素敵な空間でした。

店主の森山さんより説明を受けながら試し書きをしましたが、先ほど述べたこれまで感じたような引っかかりを全然感じないくらい、するする~となめらかにペンが動いて、ビックリしました。
もちろんある程度、紙との摩擦による抵抗は感じますが、もしかしたらグラフィーロ等の万年筆向きの紙に書いたら多分気にならないくらいかもしれません。(まだ試していませんが…)

この試し書きに感動してしまって、それまで心にひっかかってた「高価な万年筆を買う」という緊張がどっかにいってしまいました(笑)

そして、スーベレーンでもどのモデルにするか考えました。
まあ、予算的にM400だな…とは思っていましたが、せっかくなので他のモデルも試し書きさせてもらいました。
他にM600とM800を試したと思います。←曖昧なんですが…(;´∀`)

普段ペンケースに入れて持ち歩きたかったため、M800は大きいので除外。
M600は持った感じは悪くなかったのですが、個人的にはキャップを後ろに嵌めると重たくなってしまうのでバランスが悪く、筆記がしずらそうでした。
なので当初の予定通りM400にしました。

文字の太さは好きな「中字」と決めていたので、あとはどのデザインの軸にするか決めるだけです。

ずっとスーベレーンのスタンダードな緑縞に憧れていましたが、軸の美しさに最近はホワイトトートイスも気になっていました。

それを森山さんに話すと、
「ホワイトトートイスはとても綺麗だけど、インクを吸入する時に白軸にインクの汚れがついちゃうんだよ」との事。

確かに…この綺麗な白軸を汚したら…と思うと、ちょっと嫌だなと。
気にならない人は良いのかもしれませんが、私は廉価万年筆でさえインク瓶に軸を入れるのが嫌でコンバーターをインク瓶に突っ込んでインクを入れるような人間なのです…
なので、美しくて憧れていたホワイトトートイスは今回は断念。

次は、ボルドーと緑縞で悩みました。私の好きな色は、緑、赤、黄色なので、結局好きな色の軸で悩んでたわけなんですが、
ボルドーは落ち着いた赤色で、こちらも気になる色だったのです。

うーんうーんと悩んでいたら、また森山さんからの一言、
「緑だと、軸を光にかざすと、透けてインクの残量を確認できますよ。赤だとここまでにはならない。」

えっ、スーベレーンって透けてるの!?
と、知らなかった私はびっくり。
緑縞軸を光にかざすとしましまのあいだから光が差し込みます。
それがとても綺麗で、森山さんの一言で緑縞を購入することにしました。

ただ…光にかざした緑縞に感動して、実際のボルドーの透け感は確認してないんですけどね…(・_・;)
でも緑は好きな色なので問題ありません。

注文する万年筆を決めた後、試し書きの万年筆で「住所、電話番号、名前を紙に書いて下さい」と言われ、言われるがまま、それらを書きます。
森山さんを前に文字を書くのに少し緊張しつつ、これで私の書き方を確認してるのかな…それともただの注文のための個人情報なのかな…とボンヤリ考えたのですが、実際はどうだったかはわかりません。

ちなみに、行く前に沢山のブログのフルハルターでの万年筆購入記事を見てから行ったのですが、
皆さん数時間単位でフルハルターさんに居たみたいですが、私は20分かからないくらいしか居ませんでした…なんでだろう(笑)
万年筆初心者なので大した知識もなく、欲しい物もだいたい決まってたから…という事にしよう…
コミュ障だからじゃない…_(:0 」∠)_

注文後、出来上がりは、早くて明日以降、遅くても1週間以内との事でした。
1ヶ月とか、もっとかかると思ってたのでびっくり!

実際は二日後にお電話をいただき、数日後、お店が夏休みにはいる前に伺って受け取ってきました。

初めての自分のスーベレーン(それも森山さんに調整していただいた!)に、対面して、感動!
Bのペン先をMに研ぎ出したこのM400は試し書きしても、すらぬら~としたなめらかな書き心地!

ああ、本当にこのお店で購入してよかったと、心から思いました。

ケチな私は文具屋じゃなくていつも通販で安い万年筆を買おうとしてしまうのですが、
この時、この店じゃないと買えない!というのも大切ですね…(´∀`*)しみじみ

森山さんには「たくさん使ってあげてくださいね」と言われて、嬉しくなって元気に「はい!」と答えたものの、

実は…まだ…使っていません…

受け取って数日経ちますが、入れるインクを決めてないのです…

明日都内に出かけるので、その時にインクを探しに行こうと考えています。
せっかくなので今一番のお気に入りのセーラープロフィットスタンダード21と同様に一軍入りさせたいので、ベーシックかつ特別なインクが欲しいな~と妄想しています。

そういえば、緑縞の透け感を再度確認したくて、自宅でインク無しの状態で光にかざしてみるとこんな感じ。


おお!なんだかファンタスティック!(笑)
これからインクを入れたらどんな風に見えるのか楽しみです。

購入した際にもらったフルハルターの保証書には、
「あなたのお手に合わせてお作りしました万年筆です。」
とかかれています。

どんなに憧れてた万年筆でも、個体差で自分に合わない万年筆だときっとがっかりしてしまうと思うんです。
大切な1本だからこそ、フルハルターで購入できたのをとっても嬉しく思います。
早くインクを入れて、大切に使いたいです。

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